フラン

マリグナント 狂暴な悪夢のフランのレビュー・感想・評価

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)
3.3
これはB級映画の中のB級映画なのにA級映画扱いされているのは如何なものか

ジェームズ・ワンが監督したという事で期待値が高い本作品
ソウや死霊館という新しい視点とギミックで見るものの心を鷲掴みにした次世代ホラー
もう絶対面白い!!とワクワクしながら見た訳ですが内容がB級映画なのにその臭さが無い。。。
血生臭さも感じられずゴア表現もマイルドで残虐なモンスターとして物足りなさを感じてしまいました。

冒頭に宇宙人らしきモンスターが現れ悪性腫瘍は摘出しなくては!というグッと引き込まれるシーンがあります。これは見事で絶対面白い確信をさせてくれた訳です。
その後ヒロインが悪夢を見る度に関係者らしき人が次々殺されていく予知夢を見ていくのですが引っ掛かるポイントです。
後々明かされる真実で強制納得させられるのですが記憶改変が出来るならそもそも悪夢を見せる必要があったのか謎です。
更にわざわざ偲び込んだりせず白昼堂々殺す事も可能ではないかと思うわけです。
毎回こういう作品を突っ込んではいけない風潮がありますけどB級なら野暮だなと感じますがA級ホラーの扱いをされている以上はここはどうなんだ???と言われてもおかしくないです。

とはいえモンスターのアクションはとても良くできていて大味な映画なりに楽しめました。
ただジェームズ・ワンがまた同じような映画を作ろうものなら期待は出来ません
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