マリグナント 狂暴な悪夢のかのネタバレレビュー・内容・結末

散々擦られてる二重人格オチもここまで突き抜けてると逆に新しくなるんだなあって感心すると同時に、まさかのジャンルの変わりように笑いが止まらなかった。
(結合双生児は厳密には二重人格とは異なるそうだけど、映画の構造的にはサイコの亜種みたいな感じだし同じ分類とさせてください)

序盤の退屈なホラー描写()がガブリエル覚醒までの前フリにはなっているんだろうけど、恐怖を煽る演出とキャストの演技が大げさすぎるせいでシュールギャグとしてしか見れないのは残念。
構図で目新しさを出そうと頑張っても、雰囲気がインシディアスまんますぎたら新鮮な気持ちではとても見れない。ジャンルが変貌するまでもホラー映画として真っ当に怖ければ完璧だったのになあと思う。

無双する人間が背面を正面として(？)アクションするだけで、ここまで気持ち悪くて見たことのない映像を作れるというのは新たな発見だった。
覚醒ガブリエルのアクションはハチャメチャに楽しかったけど、初見だからこその面白さだしさすがにシリーズ化したらコケそう。

リー・ワネルではなくジェームズ・ワンがこの映画を撮ったというのが驚きだけど、死霊館やインシディアスみたいな正統ホラーじゃなくても面白いの作れるんだなあ。