スコセッシフォールド全開

マリグナント 狂暴な悪夢のスコセッシフォールド全開のレビュー・感想・評価

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)
4.6
伏線回収の鬼。悪夢の謎、金縛りの謎、枕に付着する血の謎…。わざわざ説明したらこっちが冷めるのをジェームズ・ワンは分かっている。勝手に答え合わせをしておけ、と愛を感じる脚本。
全体的に怖くはなかった。見終えて強気になっているだけかもしれない。"驚き"が勝った、ともとれる。
新鮮すぎる映像体験。ホラー×アクション。似たものを持ってくるならBone Breaking。主人公が自宅の様々な部屋を動き回るシークエンスをワンショットで撮ってしまおうという発想も面白い。
連れがいない、応援を呼ばないのはなんで?と毎回思う。一人で行動する意味。崖ギリギリに車を停める妹含めサービス満載。
パルクール以上のことができる高度な身体能力。限界と勝手に決めつけているだけで肉体は使い方次第ってことか。
最後に不完全燃焼なオチを用意したのもさすが。ホラーはこうでなくては。

生涯鑑賞本数1000本目の映画