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マリグナント 狂暴な悪夢のrensaurusのレビュー・感想・評価

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)
4.6
ありそうで絶対なかったホラー映画!
観終わった後、「変な映画〜!」と言いながら思わずニヤニヤしてしまうような快作。

作品全体で、焦らすところで焦らし、裏切ってほしいところは裏切ってくれるという気の利かせようが素晴らしい。ホラー以外もお手のもののジェームズ・ワン監督だからこその心地良さが確かにあった。また、思わず画面から目を背けたくなるジャンプスケア要素が少ない所もありがたい。

容赦のないゴア、スプラッター描写も爽快なまで前面に押し出し、最後には大見得を切るというような粋なカメラワークも魅力の一つ。この映画はジャッロにも分類されるのだが、あらゆるものをごった煮にしながらも、全てのジャンルの良いとこ取りをした感じがたまらない。ほんで最後はアナ雪かい…!wという。

ワン監督の80年代ホラー映画へのラブレターでありながら、ホラー映画の新境地にも達しているような作品。ホラーが苦手な人でもホラー好きになるきっかけにもなりうるし、ホラー好きなら必見の作品だ。
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