このレビューはネタバレを含みます
ガブリエルの正体が「元々双子っぽかったものが悪性腫瘍みたいに顕現したもの」でかつ「まだお前の中におるで?」ってのはそうきたかーと驚きました。個人的には妖怪の「二口女」を連想しました(昔ぬ~べ~で知った)。
話の大筋がそもそも良いなと感じました。テンポよく謎を解き明かしてくれて楽しいです。ホラーというかサスペンスよりだなと思いました。ジェームズ・ワン監督は話の展開の仕方や種明かしの手順が上手いですね。ちょっと強引なところはあるけど「もうこれはこういう話なんで、証拠もあるんで」ということで、ちゃんと映像で出してそこまで違和感を持たせずに展開するのが良い。
それでいて全部明かされると「なるほど手が逆さなのは…」「あの捕まってた女性解説員は…」「頻繁に出る頭の血ってそんなにダイレクトな話だったのか笑」とちゃんと納得できて非常に良かったです。
落としどころはまあ予想の範疇の「精神的に勝つ!」で正直弱めではありましたが、まあ主人公が死ぬよりは良いかなと思ったのでこれはこれでアリかなと思いました。
ただちょっと引っかかったのが犯罪者虐殺・警官虐殺シーン。ちょっとやり過ぎかなーと思ってしまいました。ホラー映画の殺人はある程度の因果関係があるほうが好みですね、特に今回はハッピーエンドなので。でも見ごたえはありました、完全にアクション映画の動きじゃんとちょっとニヤけてしまった。
総じて中々良かったと思います…怖さはほぼ無いですね笑。毎度この監督の作品はネタばらしの趣向含めて好きです。