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マリグナント 狂暴な悪夢のandesのレビュー・感想・評価

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)
3.3
エンタメに振ったアクションコメディホラーサスペンスとてんこ盛り。正直、オチ(と言っていいのか)は中盤までにわかるので、その後どうするのか?という展開になる。
腫瘍の切除というプロローグとやたら「後頭部」を強調したショットが多いので、非常に丁寧に前振りしている。だいたい、主人公の髪型が非常に不自然なので怪しいのである。そして、わざわざ「殺人現場」が見えるって、もうサービスしすぎである。
というとこで中盤以降はテンションが下がったが、演出面で巻き返したのは良かった。サスペンスからアクションにシフトして「ジョン・ウィック」的な立ち回りを見せたのは驚いた。メンタル対決を制してサラッ終わるのも賢明である。
正直、粗は多い。あんだけガブリエルがアグレッシブなら、いくらなんでも本人が気付くし、養子縁組と病院の記録はまず最初に調べる。超パワーの説明もなく、自分を「そういうもんだ」と信じ込ませるほかない。あと、序盤に冷蔵庫が勝手に開くが、それは何の力なんだ?
とまぁ、穴もあるけど妙に「やる気」を感じられる内容なので、意外と満足度はある。観客を「楽しませる」という気概を感じる。
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