taka

シングルスのtakaのレビュー・感想・評価

シングルス(1992年製作の映画)
-
主に公開時の記憶を元に


バンド仲間とスタジオ後に観に行ったなぁ
もちろん音楽が目的で

この映画と音楽は切っても切れない関係
グランジブームに乗っかった映画とも言えるが、音楽物でも定評のあるキャメロン・クロウ作品、悪い訳がない


主にシアトルオルタナティブシーンのアーティストで固めたこのサントラや、その他輝かしいアルバムは今でもたまに聴く
当時の憧れはサウンドガーデンでありAICでありパールジャムだった
勿論他にも多数いたけれども

メジャーなロックスターへのアンチテーゼ的なこれら音楽はグランジと呼ばれるようになり、一過性の短命なブームで終わったと認識されていることだろう
ブームとなり、ある意味嫌っていたロックスターに自らがなってしまったことでオルタナティブ性が薄れていったことも原因かもしれない
そしてカートの死も
でもこの現象が音楽を発展、拡散させていったことの意義は相当大きいはず

ツェッペリンのカヴァーやジミヘンも入ったこのサントラはグランジが70sへ回帰した音楽性であったことも物語っている
当時隆盛だった装飾過多で派手なパーティロックをロック本来の形に引き戻し純化させたとも言える


グランジ特有の曇りがかった音楽とこの映画はとてもマッチしていた
内容はうろ覚えだけど、群像ラブストーリーでほどよく笑えてハッピーだったと記憶
失恋時にコルトレーンを大音量で聴くというのは今でも印象的
クリスコーネルの登場シーンも意味深すぎたw

見返す際は、音楽の使われ方、アーティストカメオの再確認と共に映画作品としてもちゃんと向き合ってみたい


R.I.P. クリス、レイン、マーク、アンドリュー、そしてカート
taka

taka