このレビューはネタバレを含みます
【Filmarks 試写会で鑑賞】
じんわりと、ほんわかと胸に残る映画だった。
Davidが本当に愛らしくて可愛い。賢いけどおバカな男子って、なんであんなに可愛いんでしょうね。6歳くらいの設定でしょうか。うちの長男と同じくらいで、尚更感情移入してしまいました。
母親のMonicaは細身ながら芯のある強さを持った女性で、夫のわがままに付き合いながらも、子のために生きようとする。「母親」の行動原理って、子が最優先なのでしょう。
父親のJacobは、韓国で何かがあってアメリカに来たようですが、詳しくは語られず。夢を持ってあくまで楽観的(楽天的ではない)な様は、こちらも「男性」「父親」のデフォルメなのでしょう。
「十字架を背負う男」Paulの存在が作品全体を不穏なものにも楽天的なものにもしているように思えましたが、もう少し深めて考える余地がありそうです。
「韓国の文化は男尊女卑に見えて実は女尊男卑」ということがストーリーのあちこちに散りばめられていました。そのための装置ではあるけれど「養鶏場でひよこの雄が処分される」というのは結構ショッキングでした。
試写会だから仕方ないのかもしれませんが、タイマー表示、「Gaga」、右上の版権(?)表示は鬱陶しかったなぁ。コピー防止なのかもしれませんが、映画好きだからこそ純粋に映画を楽しませてもらいたいと思うし、短期的には有効な対応が長期的には逆効果だったりすることもあるので、そのへんはよく吟味してもらいたいと思いました。
たまむすび20210223