このレビューはネタバレを含みます
「リアルさ」がたまらない。
じわじわくる。
病で倒れ迷惑かけてると思うからこそ、以前よりもっと家事を手伝おうとする。
火事で失ってしまったからこそ夫と離れず、側にいよう思う。
自分が働いて形にしたものが燃えているとき、自分よりもまず妻を慰める。
なんだかんだおばあちゃんが嫌いではなくなるし自分のおばあちゃんな気がする。
彼らが「アメリカンドリーム」をかなえられるのか、映画では描かれない。
しかしみている私たちは「あの家族の人生はつらくて大変だね」と単純に評価できないのでは。
それは、それぞれの役割の中でできることを一生懸命やり、家族という「仲間」として共に支えあって生きていこうとする彼らに絶望よりも希望を見いだしたからかも。
移民すれば苦労せずなんでもうまくいくのが「アメリカンドリーム」を差すのではない。きっと「ど根性」と「忍耐」と「勇気」があれば何がなくとも頑張ったぶんだけ何か実現できる(かもしれない)から「アメリカンドリーム」って言われたんだと思う。
苦労もするしそれでいいんだよ。
皆で前に進もう。
ってメッセージを最後のシーンでいただいた気がしました。