韓国人アメリカ移民のパパが「一生ひよこの分別は嫌だ」と農家に転職する、レーガン大統領時代の苦労話。
主人公?のパパがバーニングだったのと、田舎風景だったので
個人的にはうっすらバーニング感感じた。が全然違う。
違う意味ではバーニングだけど。(書いていて意味がわからない…)
一時期個人的に日系アメリカンの話にハマって
マンザナー強制収容所の資料館に行った。
ミナリのお話も、時代はもっと後とは言え、やっぱりアジア人が移住するのは大変だなぁと。
まずそこで胸が熱くなる。
時間が経過する中で、激しい何かがあるわけではないけども
小さな出来事がじわじわ積み重なったり
薄ーく宗教観とか、コミュニティの在り方とかが被ってきて
家族の価値観の違いが出てきてぶつかり合う。
特にはっきりモノを言う韓国人ならでは?のところがまた良い。
お互いが直接的にぶつかるのが、ある意味リアリティがあって興味深い。
お芝居みんな上手いしね。
それに加え、祖母と孫の妙で雑な関係がまたキーになっていて
この重くなりがちな家族を緩くさせている。それが楽しい。
個人的にはお姉ちゃんが我慢してるんだろうなぁ、と切ないけどね。
最後はもうボロボロ。
まさか自分でも涙が出るとは思わなかったけど、
クライマックスに向かう作りが非常に上手いんだろうなぁ。
子役ちゃん達とユン・ヨジュンの天才的な演技にやられてしまった。
家族が力を合わせて生きる、という事は
誰かが決めて指示するのではなく
お互いが気遣いながらバランスを取っていくことなんだろうな。
と、考えさせられた映画だった。
韓国映画は脚本や演出はもちろんの事、役者の脚本の消化力の高さが素晴らしいね。