このレビューはネタバレを含みます
これから何が起こるかわからず、ただ微かな希望と期待と不安を胸に車に揺られる家族たちの表情がすでにいろいろ物語っている。
冒険心がつよいというのか、ただのおバカさんというのか、自分の夢を必死で追うジェイコブは家族にはなりたくないけどなんだか憎めない存在でもある。彼のやり方はあまりに無鉄砲だ。それに開き直っていたら腹が立つけど、ひよこ鑑別士として「オスは卵産まないしおいしくないし役立たずだ。俺らは役に立たないと、わかったか？」など息子に語るシーンを見ると彼なりに家族のために…という健気な想いが伝わってくる。
物語自体は淡々としているものの、ハルモニ（おばあちゃん）がこの家族に加わってからの上がり下がりの運命がすごい。ユン・ヨジョンさんの圧倒的存在感でこの映画が成り立っている気がする。韓国人とミナリ（セリ）は強い！
