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ミナリのmasaccoのレビュー・感想・評価

ミナリ(2020年製作の映画)
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リー・アイザック・チョン監督の幼少期の実体験に基づく。
7歳のデイビッドが良い!バナナの皮と格闘する顔、おばあちゃんが口に含んで差し出した栗を目の当たりにした顔、「(体罰の)棒を拾ってこい」と言われて選んだ棒っていうか草!
そのおばあちゃんとの関係性の変化がやさしくていねいに描かれている。最初は「プリティボーイ」って言われて「プリティじゃなくてグットルッキングだもん!」と憎まれ口叩いていたが、終盤は「ストロングボーイ」とたぶん初めて言われて、本当に救われたんだと思う。
おばあちゃん役のユン・ヨジョンも良い。「ディンドンブロークン」には笑った。
経済的成功と家族の幸せのどっちが大切なの?という世俗的な問題が、悪魔祓いや水(水神)や身代わり(生贄)といったスピリチュアル要素の影響を大いに受け複雑化するかと思いきや、丸く収まるところがおもしろい。
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