ジョン・デリンジャーやジェームズ・バルジャーなど実在の人物を演じる方がいい役者な気がするジョニー・デップが、今回は写真家ユージン・スミスを演じる。
恐らく誰もが学校で習う水俣病だが、その真実と背景、患者らの戦いを世に知らしめた、ユージン・スミスの写真ついては恥ずかしながら今作をきっかけに初めて知った。
正直これがハリウッド映画で良かったと思う。日本制作だったら配慮に配慮を重ねて残念な作品になってたに違いない。
アイリーン役の美波さんが素晴らしく、美しかった。髪型のせいか、時々ルース・ネッガに見えた。
そして「ケイト」に続いてここでも國村隼。日本を題材にした作品には國村隼を出しとけば安心して見られる。
今でこそ環境問題に取り組むのは当たり前になったけれど、この国で昔何があったのか。水俣病とは何なのか。それを知るためのきっかけになってほしい。