映画館で観ることができてよかったと思える映画。
俳優陣の演技はもちろん、実際の画像・映像によって、教科書に書かれている"１つの歴史上の出来事"ではなくなり、より如実に人々の怒り・苦しみ・日常が伝わってくる。正直、数年前の水俣病についての総理の発言なんて気にもしていなかった。だが、今後の世界発展の中でこのような犠牲を生まないためにいまある課題について向き合わないわけにはいかないと感じた。
エンドロールにも出てくるように、日本も含めて世界中には工業発展に伴う市民の生活が犠牲になっている事例は多々ある。日本人ならこの映画を観た方がいい、と言うのはこの時代にはそぐわない気がする。ただ、その数多ある事例の中で日本の水俣にフォーカスがあてられていたのは日本に由縁のある人にとっては大きな鍵だと思う。
