ジョニーk

MINAMATAーミナマターのジョニーkのレビュー・感想・評価

MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)
3.9
重い映画だった。
だがその暗さや悲しさに目を逸らす事なく真摯に向き合うべき映画だと思う。
水俣病という公害病については僕達の小学校の頃は社会の授業で学んだ。
なのでこの「MINAMATA」と言うタイトルだけでこの映画の内容をある程度押し測る事ができるのだが、今の若い人達はどうなのだろうか。

この日本の公害病に苦しむ人々の悲惨な姿を全世界に広めてくれたのはアメリカのメディアだった言う事はこの映画で初めて知った。
フォトジャーナリズムの先駆けとも言うべき雑誌「ライフ」である。そのスタッフとして水俣を写し世界に発信したカメラマン、ユージン・スミスが本作の主人公であり演じるのはハリウッド大スター、ジョニー・デップである。
人間的にも随分と問題もある芸術家肌の癖のある人物をジョニーは実に上手く演じていたと思う。

酒に酔った彼が地元の少年に語る人生感がなかなか良かった。
「生きることはジャズそのもの。即興が全てだ」
ジョニーk

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