この映画を観て強く思ったのは、仕事は信念を持ってやるべきで、自分が自分の仕事を信じる事が1番大切だということでした。
他人は他人、自分で自分を信じることの出来る仕事を、mustな仕事をするべきだ。
そうした仕事に怖いことは何もないと。
ジョニー・ディップは俳優としても出演作も、若い頃から1度もいいと思ったことがありませんでしたが、本作ではあの無表情が程よく効いていて、出演してくれてありがとうと思いました。
ジョニーの名声によって水俣病を知る若い人も増えたと思います。
日本人俳優の中では真田広之が最も良かった。チッソの社長の前で机の上に座り込んで訴える表情のアップが、本当に公害に遭い、地域の為に戦い地域で生きていこうとする必死の男の顔に見えました。
それからアイリーン役の美波さんも非常に綺麗でした。オリエンタルなアメリカ美人かと思っていたら、フランス人と日本人のハーフなんですね。ジョニーに負けないオーラがあって、役柄に説得力がありました。
映画の最後に、
ー"水銀被害は克服した"という2013年の首相発言は今も苦しむ数万人を否定するものである。
という字幕が流れます。この首相は、何を思って何のために、このような発言をしたのでしょうか。