伝説的な写真家ユージン・スミスが水俣病の写真集を完成させるまでの物語を描いている。
この映画を観た際、ジョニー・デップの演技の幅に驚いた。
深い感情が込められていて、その存在感に圧倒された。
また、坂本龍一による音楽も非常に印象的であり、頭から離れないメロディーが心に残った。やっぱすごい音楽家だったんだな。
この映画は、日本国内で起きた問題が世界的な雑誌に取り上げられることでしか解決に向かわなかったという皮肉さが描かれている。この事実は本当に恥ずかしいこと。
企業が贈賄でその場の問題を切り抜けようとする姿勢は本当にゴミ。
このような問題は数十年で解決するものではなく、結局これは原発問題になっても同じことが続いてしまっている。
自分のためだけでなく、他人のために立ち向かう勇気が描かれている。
個人のために戦うことはもちろん素晴らしいことだが、みんなの利益のために巨大な不正に立ち向かうにはより大きな勇気が必要。
このような行動は非常に尊いと感じた。
ジャーナリストやマスコミは世間の注目を浴びる存在であり、その力の重みを十分に認識しなければならない。彼らの報道が社会に与える影響は大きく、その責任を持って行動することが重要。
後先を考えずに目先の数字のために報道する姿勢を見るとすごく残念に思う。
この映画は人間の闘いと社会の闇を描いた作品であって、考えさせられる映画だった。
