ユージンの最後の作品がこの水俣だったそうだ。水俣の写真を撮り続けた事により暴行を受け晩年は頭痛に悩まされていたらしい。そしてその暴行の後遺症が原因でなくなった。
教科書に載っていたあの母親と娘のお風呂での写真。それをユージンが撮っていたとは。
病院に侵入したり家を放火されたりはしてなく史実をもとにされて制作されていると言う部分で批判もあったらしい。私としてはその部分よりもチッソ側の人達がユージンを暴行し後遺症に悩ませていたって部分が事実である事の方が衝撃だった。そこが脚色の方がどれだけ良かったか。日本人何やってるんだよと憤りを覚える。
泣かせに来てるとか一切なく淡々としていて胸に迫るメッセージ性があるのかと言われればそんな事もない。だが『怨』の字を掲げた黒字の旗のインパクト。それだけはもの凄いメッセージを放っていた。
