悪魔のせいなら、無罪!
リリースされてからとても叩かれていますが、個人的にはこの邦題気に入っているのですよね。
すごく目を引くじゃないですか。ついつい観たくなるじゃないですか。これだけ話題になることで大成功でしょう。
そもそも、死霊館という邦題自体既にダサいでしょう??B級どころかC級量産型ホラー感すごいですよ。
さて、前作、前々作のジェームズ・ワンから完全にマイケル・チャベスがバトンを受け取りました。シリーズ的にもかかわらず結構毛色が異なる仕上がりとなっています。
邦題のリードもあって勝手に司法vsオカルトの法廷バトルを期待してたのですが、蓋をあけてみると謎解きものでした。
裁判シーンはほとんどなく、期待はずれというか残念な気持ちになりました。
死霊館シリーズは実話ベースになっており、脚色しまくって映画映えのするようにドラマティックにできないので話の筋はそんなに面白くありません(すみません)。
しかし、その分アナベルやシスターヴァラクやへそ曲がり男などクリーチャーの魅力が抜きん出てすばらしいのです。また、それらの見せ方も工夫されていてホラーアイコンへの愛をひしひしと感じたものでした。そりゃあスピンオフも作りますわ!!
では、本作においてはどうでしょうか?
え、クリーチャーはでないの??
出てきた異形のキャラクターはせいぜい巨漢死体ぐらいでしょうか。うーん。ここでも肩すかしを食らった気分です。
もちろん、メインヴィランとして据えられたオカルト信者役のユージニー・ボンデュラントはとても良かったです。
生身の人間でありながら圧倒的な存在感で過去作のクリーチャーたちにも引けをとらない迫力があります。
シリーズとして新たな敵として“人間“が立ちはだかったことは画期的な取り組みで、膝を打ちました!
ただ、勝手に期待していたものではなかったことで、個人的には残念な印象になってしまいました。完全に受け取り手の私の責任です。