猫田

ディナー・イン・アメリカの猫田のレビュー・感想・評価

ディナー・イン・アメリカ(2020年製作の映画)
4.8
初っぱなからトガりまくっててラブコメ臭を微塵も感じさせないというギャップよ。バンドマンと追っかけのある意味、究極シチュエーション。なのに、下品でお下劣でダサい。でも、それを浄化するようにピュア。
あの曲が流れ終わったあと、無音エンドロールでの得もいわれぬ幸福感に終わってからもしばらく頭の芯がしびれた。
クソみたいな日常の象徴のように描かれる家族が囲む食卓をことごとくぶち壊してくサイモンが最高にパンク。そんなF○CK連発のクレイジー野郎かと思えば、意外に優しいジェントルマンな一面も垣間見せるサイモンに完全にやられた。
ジョンウォーターズ監督がこの年のベスト10の中にこれ選んでたけどなんか納得した
猫田

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