すずす

弱虫ペダルのすずすのネタバレレビュー・内容・結末

弱虫ペダル(2020年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

マンガ原作の青春物と侮ることなかれ、「ロッキー」のような判り易い面白さに、胸が熱くなる佳作。

高校初日、アニオタの小野田坂道(永瀬廉)は、アニメ研究会が休部中なことを知り愕然とする。
山の上にある総北高校にチャリ通学する坂道の姿を見て、自転車部のエース候補・今泉(伊藤健太郎)は彼と勝負をする。
千葉の房総からアキバまで、小学校の時からママチャリ通いをしていた坂道は、今泉と大接戦を演じてみせる。
アニ研を諦め自転車部へ入部した坂道は一年生歓迎のレース、登山道で圧倒的な強さを見せ、皆を驚かせる。そして、坂道は今泉と共に県大会へ出場する。

本作の面白味は、先ずレース、次にレース、最後もレースのスピード感。更に、自転車のロードレースを知らない初心者にも、先回りして判り易く解説してくれること。ケイデンス、振り子ダンシング、先導役の意味、協調など、これに日本人が好きな犠牲心を加味して、レースは白熱していく。
キャストはみんな良いが、特に三年生を演じる三名(竜星涼、栁俊太郎、菅原健)は配役の妙!
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