原作未読。
2000年代のハロプロオタク達を描いた青春物語。
ハロプロ周りに詳しくないので、これがハロオタのリアルな実像かは知らないが、オタク特有の内輪ノリを(戯画化した笑いに逃げずに)気持ち悪いままに描いたところに好感。
フィクションでは、何かを熱烈に愛して夢中になる事を、素敵で人間をより良く成長させるポジティブなものとして描きがちだが、実際には何の関係も無いどころか(映画秘宝の件の様に)社会性を失って人として駄目になっているケースもしばしば。
この映画では、客観性を失う程何かを愛する事の楽しさと裏表の気持ち悪さを、最後まで逃げずに描き切ったのが良かった。