前情報無しで見たため実話であることに驚いた。だが、納得できる。くだらない単調な日々と何かが起こる変化の割合が絶妙にリアルだった。｢なぜそんな発想になる？｣｢なぜそんなことをする？｣などリアルだからこそ説明できるロジックがない。それがいい。関係者にハロオタがいないとこんなリアルにつくれないよなと確かに思った。だからこそ、実話と知りとてもスッキリした。
私自身オタクであるが故に共感できる部分もとても多かった。推しに元気を貰う。そんな推しと直接会うものなら自分なんて汚らしいものを推しの視界に入れてしまってもいいのか、という葛藤が特に共感した。将来や恋愛を考えた時に本当にこのままオタクをやってていいのかという悩みも実話だからこそ出てくるリアルだなと思った。
冒頭の｢学生は別れがある。だが大人になった今はそんなものは無い。ずっと仲間と一緒にいれる。｣というものが、この話のテーマである。別れというものは大人になっても付き物だ。永遠なんてものは無い。オタクに限らず、これはそうである。ただ、そこで得た仲間との繋がりは変わらない。何かで繋がり続けるのだ。
｢あの頃楽しかった。でも今が1番楽しい。今が青春。｣
人生これの連続だ。
