このレビューはネタバレを含みます
生まれが岩手なので、耳馴染みのある東北弁がとても身近で、だから桃子さんの存在もより身近に感じながら観た。
私も将来、歳をとったとき、一人になったとしても孤独ではない、寂しい時もあるけれどそれだけではない、そう信じたくなる作品だった。
何か、人間の人生って、結婚したり、子供が生まれたり、そしたらもう人生安泰です！孤独を感じずにしあわせに暮らせますよ〜って形式にはなっていなくて、ライフイベントという点を打った後も、それが線となって広がっていくように何かしらの気遣いなどが必要になるから、超大変だと思う。
(桃子さんも、形式的には一人で暮らすことになり、そこから物語が広がっていく)
だからこそ、他者と暮らすことになったり、心が通じ合ったと思えるようになったとしても、そこに依存するのではなく、自分が自分の足で立って、人生を生きられるように覚悟を決めておいた方が良いんだろうな…と再認識した。(それがサラッとできたら苦労しないと思うんだけど、まず心構えを持っていきたい。)
田中裕子さん、蒼井優さんの演技がとても素敵で、心の声？三銃士のかけあいもとても良かった…。
あと失礼ながら、今までは東出さんの演技、？と思っていたんだけど、この作品で観た東出さんは居住まい、話し方、表情、どれも素敵で驚いた。
