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おらおらでひとりいぐものtakerattaのネタバレレビュー・内容・結末

おらおらでひとりいぐも(2020年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

ひとりの女性の人生を通して、愛が、相手のパートナーの故郷になる。

何でおばあさんが出てくるんだろうな?って
最初は、歳をとることを描くのかな?と疑問に思い、観てゆくうちに、

おばあさんが、まだ若かった、彼(のちに旦那さん)と出会い、子供が生まれ、やがて子供たちも所帯を持ち、やがて孤独な老婆となってもなお、
生き抜く。

その、今は見た目おばあちゃんでも、恋愛をして、プロポーズされ、子を授かり、子育てに奮闘し、母となり。

子も育ち、孫ができ、娘から、子育て資金を無心される。
祖母になった。老人はお金持ちでしょ?!と少し現代を皮肉るような場面やら、オレオレ詐欺の電話が掛かってきて、難なくやり過ごせてものの、

実は過去に一度、詐欺られてたりして。
それでも懇意にしてくれる自動車屋の営業くんが言う、
遠くの親戚より、近くのホ◯ダ
N-BOX 確かに燃費良いし軽自動車で売上No.1だものね。

買っちゃったね。汗
カーローン契約締結しちゃうと、帰り際には、
また、クルマのことは、聞いてください!って
釘刺されたりして。

幻聴や妄想に戯れるような、でも、病魔的ではなく、ゆったりと、
診療医師なんかは、どうですか?そうですかー、
じゃまた次回って、おいおい、3分先制どころか、
処方箋書くの早いぜよ、1分先生 ww

男は、早撃ちは女子に嫌われるぜよ!とね
高齢者を足蹴に、現代医療が残念ながら成り立ってる現実を、チラ見して、
私たちのする、medical treatmentは、
キチンと患者さま目線まで、しっかりしゃがんで
困ってることないですか?どうされましたか?と

事務的でなく、やれているかな?!と
少し、我が身の職場を振り返る、シーンもあった。

あそこまで露骨に、形骸化した医療では、
病院評価機構の評価は
2017年版だと3rdGrade(ver.2.0)辺りが、
最新なのかな?

大病院でも、院長、理事長、配下がキチンとした医療体制と運営維持と自己チェックをしていれば

病院や老健施設で陰惨な事件は起きないよなぁと
他県のニュースを思い出したり

知的障害者を惨殺した、やまゆり園があった
その後の神奈川の医療の、本気モードとか、
我々裏方しか、知らない地道な、信頼回復の努力は

ご高齢の人生のベテランがみると、手抜き分かるよなぁとか考えさせられたりしました。


話しを戻して。

人は生まれ、必ずやがて死ぬ。

一人で生まれ、誰かと二人で暮らし、子や孫を授かり、
引き連れてはゆけないので、一人で死んでゆく。

その、生きる生き様と、一人で死んでゆく覚悟を、独特の世界観、どこか田舎の懐かしさを感じさせるような、東北岩手の南部弁。

孤独過ぎて、自分の孤独が擬人化されて、
孤独を楽しめちゃったりしてる。

むしろ引きこもりではなく、少し社会の関わりもうざったいのかな?!

でもさ、一人はどしてもつまんない。
だから、たまには、お友だちの誘いに乗ってみるのも、悪くわないのかも。

だって、人生って、楽しいでしょ?!

ほっこりと楽しめました。
老若男女、皆さまに、お勧めします!

まだ、読んだことのなかった、原作を読んでみたくなりましたよ!

^ - ^)ノ
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芥川賞+文藝賞 W受賞 若竹千佐子 作品のベストセラーの映画化

第33回 東京国際映画祭 特別招待 作品
(ワールドプレミ)

原作:若竹千佐子『おらおらでひとりいぐも』(河出文庫)

監督・脚本:沖田修一
音楽:鈴木正人
主題歌:ハナレグミ『賑やかな日々』(スピードスターレコーズ)
エグゼクティブ・プロデューサー:豊島雅郎、濱田健二
プロデューサー:竹内文恵、西ヶ谷寿一、西宮由貴
共同プロデューサー:森重宏美
ラインプロデューサー:吉崎秀一

撮影:近藤龍人
照明:藤井勇
美術:安宅紀史
録音:矢野正人
編集:佐藤崇

助監督:海野敦

装飾:山田智也
衣装:纐纈春樹
ヘアメイク:田中マリ子、石田伸

音響効果:伊藤瑞樹
スクリプター:押田智子
VFXスーパーバイザー:オダイッセイ
アニメーション:四宮義俊
フードスタイリスト:飯島奈美
音楽プロデューサー:安井輝
宣伝プロデューサー:森朋子

プロダクション統括:木次谷良助

助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会
特別協賛:大和ハウス工業

制作プロダクション:東映東京撮影所
制作協力:東京テアトル

企画・制作・配給:アスミック・エース
製作:『おらおらでひとりいぐも』製作委員会
(アスミック・エース、バンダイナムコアーツ、DOKUSO映画館、朝日新聞社、JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント、日本映画専門チャンネル、河出書房新社、博報堂、岩手日報社、テレビ岩手、岩手朝日テレビ)

2020年作品
137分
興行収入 : 1億2,056万円
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