宗教×家族の板挟みに合う少年が作り出すメニューに込められた想い！
主人公エイブの家庭環境というのがかなり複雑なんですよね。
イスラム教の母と、ユダヤ教の父。両親はそれ程ガチガチの教徒ではないからこそ結ばれた訳ですが、問題はおじいちゃん・おばあちゃん。
顔を合わせればやはり互いの信仰の話になってしまうんですよね。
歴史的に考えるとかなりナイーブな問題を抱えているのですが、更に辛いのが、エイブはどちらの祖父母も大好きということ。どちらの考えも切り捨てる事なんてできないのです。
宗教という信じるものの違いで仲違いする両祖父母、それに板挟みになる両親、それを何とかしたいエイブ。
そんな少年が心を解放できるのが料理なわけですが、ただ美味しそうなだけでなくて、想像力に溢れているのが、見応えありでした◎
またエイブが楽しそうに料理するんですよね！どれだけその行為に彼の心が救われているのかがよくわかるシーン。
やはり創造は心を豊かにするということを実感させてくれるお話でした(*´∀｀*)b
宗教を扱った作品ではありますが、あくまで家族観の方がメインだと思います。
例えば好きな野球チームで両家の板挟みになるとかでも出来そうなお話。
ただ、ドキュメンタリーのように社会性を全面に出す作品よりも、こうした問題を日常レベルに落とし込んで物語にしてある方が、個人的には問題の本質が見えてきそうで好きですね◎
Netflixドラマ『ストレンジャー・シングス』シリーズで何かと笑えない目に遭っているウィルを演じたノア・シュナップ君が主演ということでしたが、シリーズとは全く違った平和な世界線に生きていて何よりでした(*´∀｀*)
