N

エイブのキッチンストーリーのNのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます


複雑なバックグラウンドを理解し
自分がどうあるべきかを模索しながら、
家族を繋ぎ止めたり ”らしさ”を
追求していくエイブがいちばん
大人で感心してしまった…
同い年の頃の自分に観せたい!

*

家族以外の親切にしてくれる
チコみたいな存在って必要やんね。

公園の横に住んでるお姉さん家に
気付いたらお邪魔してたり、
近所のおじちゃんとこでさくらんぼ
取らせてもらったり…そういえば
私も思い当たる人が何人かいたなと。

家族と離れていろんな価値観に触れたり
経験を積むことで 小さい頃から
引き出しを増やしていったり、
家以外での居場所をつくったりする
大切さ、みたいなものを忘れてた気がする。

こういう子供の頃の大切だったものや
気持ちを思い出せる作品は
やっぱり何歳になっても大好きだっ…!

*

ふと小学3年生の頃
ダンスを習い始めたとき、
まだ2000年頃は今みたいにダンスが
浸透してなかったこともあり
”ダンス=恥ずかしい”という周囲の反応が
結構強く、楽しく思い切り踊っていたら
笑われて”これは恥ずかしいことなんだ”と
子供ながらに思ってしまい、おもうように
踊れなくなったときのことを思い出した。
(自分含め 日本人の良くないところね…)

あのとき初めて”協調性”に呑まれたのを
感じた瞬間だったけど、エイブみたいに
包丁すら持たせてくれないサマーキャンプに
行かず、自分で居場所を探し出せる子供って
どのくらいいるんだろう…

もし将来自分に子供ができたら、
伸び伸び自分らしく過ごせる
環境に身をおいてあげたいし、
自主性を尊重させてあげたいな…

またそのときには
この作品を観直さなくちゃ!
N

N