イスラエル系の母とパレスチナ系の父を持つ料理大好きな少年が、自分の料理で家族を1つにしようと奮闘する成長ストーリー。
主演は『ストレンジャー・シングス』のウィル役でおなじみのノア・シュナップ。本作が映画初主演とのことだけど、難しい役どころを上手く演じていたように思う。
料理の映画ではあるんだけど、複雑な家族の問題がストーリーの軸としてあるので、宗教同士の対立やイスラエル・パレスチナ問題に通づるタイムリーなテーマ性を描いているのが印象的だった。
こうなるとどうしても昨今の情勢がチラつくため、今ならこの家族はどうなっちゃうんだろうと思わざるおえないのが若干ノイズではあったかもしれない。
そういう意味ではテーマ性との噛み合わせは良し悪しだと思うけど、それでも料理中のワクワク感は伝わってきたのが良かった。ただまあ色々と思うところはあるかな。