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泣く子はいねぇがのeriのレビュー・感想・評価

泣く子はいねぇが(2020年製作の映画)
4.3
オンライン試写にて。

太鼓の音にしゃんと響く鈴の音。深い信仰、民俗文化の神秘性が浮かび上がる劇伴が最高に良かった。
地方故の狭い人間関係は、ときに厳しく酷過ぎるけど、少しずつ迎え入れてくれた人たちとの間には本当に根深いところで確かな関係が築かれていたから。地縁、血縁、それが故郷って場所なのかなぁ。

ギバちゃんが劇中のインタビューのときに確か「ナマハゲは親子の絆」って言っていた。
父親が泣く子を守る、そうして親になっていく。
"金も、仕事も、自信も、自分も、何もない。こんな俺でも幸せになれますか?"
そんなたすくがナマハゲになることができた。
最後の叫びには、表情こそ見えないものの、たすくのまっすぐな眼差しがあったんだろうな。
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