夫になるとか父親になるとかがどんなことなのか、どんな責任があるのかなんてちゃんと考えていない、自分自身がどう生きたいのか、ものごとをどう考えたりどう判断したりすればいいのかも判っていない、伝えるべきことを伝える言葉を持てない未熟な人間、いつまでも大人になれない、主人公のたすく(太賀)はそんな情けないダメダメなヤツなのだけれど…
まさに昔の自分と重なって、刺さった。
えぐられた。
まったく共感できないひとも多そうだけど。
私にも娘がいる。
ラスト、たすくはあの明るい団欒の光景をどんな気持で見たのだろう。
それを思い、涙があふれた。
がんばろう、たすく。
未完成だから成長できるんだ。
太賀のダメっぷり、「生きちゃった」に続いてすごかったな。
吉岡里帆の演技もとてもよくて、ドラマやCMとはまったく違う表情に驚き、魅かれた。
いい作品だった。
佐藤快磨監督、要チェックだな。