ラピュタん

泣く子はいねぇがのラピュタんのレビュー・感想・評価

泣く子はいねぇが(2020年製作の映画)
4.3
太賀と男鹿ナマハゲの魅力がたっぷりと味わえる

少し気が弱いだけで、人が悪いわけではないのに失敗を繰り返してはどんどん逃げていく
主人公は父親になったばかりのある夜に大失態をしでかす
恐らく彼はアルコール依存症だったのです(飲酒後に失態歴+飲んではいけない時に飲んでしまう、でほぼアウト、とされるよう)
その前の夫婦の会話では、ピッキーンと凍りつく感じが描かれていて切ないです
自分に愛想を尽かして強く当たってくる妻と認知症らしき義父に、何をやってもどこか抜けてる自分…彼でなくてもしょんぼり😞してしまうのでは?

悪人ではないのです
彼には悪意がなく望んでもいないのに悪い結果を招いて人生を振り回されていくのですが、周りもそれを赦せず彼に当たってしまう…なので可哀想に思いました

でも、ダメ男らしさを太賀はにじみ出るコミカルさで演じきっていました 
悲劇をコミカルに炙り出していく佐藤監督のセンスが光りまくっていました💎

昔の喜劇のように、笑って泣けてというのが詰まっていて新鮮でした🤭し、ちゃんと成功していたと思います 独特のセンス✨
ただ…アクがないので、パンチに欠けて感じられがちなのかもしれません(ソバよりラーメン🍜って人が多い?)
個人的にはかなりウケましたが

監督曰く(分福にて)、父性とは何か?といった、自分にはまだよく分からないものをこそ描きたい、ありきたりの解釈に陥りたくはないのだ、とのことでした
 次回作に期待大です!
⭐️ 太賀の魅力が全開
 人が良くて、ちょっと気弱な
 のんびりしていて、流されて
 困難に挑戦するタイプではない
 …つまり、普通の等身大の若者
⭐️はずす笑いにニンマリ、プッ😊
 え、どこみてんの?
 そのリアクション? …今それ?
 …ムフフで新鮮な太賀満載かと
⭐️ナマハゲの魅力にも惹かれる
 素晴らしい風習だと再認識!
 鬼のお面に藁の衣があんなに美しいなんて、知りませんでした
 泣きじゃくる子供もカワイイ
⭐️ナマハゲの暗部も…
 お酒を振舞われるためか🍶、様々なトラブルも実際に起こってしまうのだとか(裸事件はそんなひとつ)
 人口減もあり存続の危機に…
 愛すべき祭、ナマハゲが残ってほしい!と心から思いました 
⭐️余さん、柳葉さんの輝きも必見
 
⭐️サザエ採りの時のダンス?最高
⭐️海の映るシーンはどれも美しい
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