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トゥモロー・ウォーのるんPANのレビュー・感想・評価

トゥモロー・ウォー(2021年製作の映画)
2.0
頭空っぽにして観れば面白い

これでもかってぐらいコッテコテのテッパンストーリーで進むけど、まぁ頭空っぽにして観るにはちょうど良いよね頭空っぽ万歳()

地球外生命体とのバトルモノ+タイムスリップといった要素がキーになってくると、流石にツッコミどころが多すぎるから基本スルー精神が無いとしんどいかもしれない。メアリー・リン・ライスカブが出ててテンション上がったけどすぐ退場した上に余り出番なくて凄く残念!

元々はパラマウントが劇場公開映画として製作したものの、新型コロナウイルスの感染拡大により断念。NetflixやAppleと競合の末Amazonが推定2億ドル(!)で買収。Amazon Prime Video配信映画として世界中で大ヒットした本作は既に続編の製作に向けて動いてるそう。続編ではホワイトスパイクの生態やホワイトスパイクを地球以外のどこかに運ぼうとしていた地球外生命体についても掘り下げられると良いな。続編製作はパラマウントとAmazonの共同になるそうで、楽しみ。
金ってあるところにはあるよね!()


ちなみにAmazonのレビューでは、国旗の描写についてたくさん批判されている。当該シーン自体は1、2秒程度かつ遠目からの描写だけど、確かに自分も「韓国?」って思って巻き戻してしまった。とはいえ、重要シーンでもないしAmazonのレビューで熱心に批判してるのはヤフコメに巣食ってるネトウヨ老害でしょう()まぁ、北朝鮮と中国の国境に位置する白頭山(朝鮮民族の聖地、とりわけ北朝鮮では金一族の聖地)が取り上げられたりとアメリカの大作映画にしては唐突な韓国要素として違和感を覚えるのも無理はない。

ただ、現実的に考えてみるとどうだろうか?
韓国には当然のことながら軍隊がある。韓国軍はWW2後、朝鮮戦争・ベトナム戦争に参戦、湾岸戦争やイラク戦争で多国籍軍の一員として派兵。直近の比較ケースであるイラク戦争での韓国軍の派兵規模は米英に次ぐ3位。一方の日本は、非戦闘地帯にピーク時で数百人の自衛隊を投入。オランダ軍やオーストラリア軍が自衛隊の安全を確保=護衛していた有様。当時のオーストラリア・ハワード首相は会見で「自衛隊の安全確保のため」イラクへの自国軍増派を発表するなど、戦争中でも他国軍に守ってもらわないといけないのが自衛隊。そもそも実際に戦闘に参加してきた軍隊・国家と、他国軍に守って貰いながら人道支援・資金援助をしてきた軍隊・国家とでは前者の方が戦闘に利するのは明白。

政治面も含めて考えてみると、韓国は大統領制で強大な権限を有している上に徴兵制がある。大統領が「戦え!」といえば即座に戦える上に換えの軍人も多数動員できる環境。一方の日本は?当然ながら韓国やアメリカのような大統領制ではないので首相に強大な権限は生じない。議会では野党が「9条ガー」「憲法ガー」などと騒ぎまくっている有様。日本は新法制定や憲法改正を議会で老人どもが話し合ってる間に滅亡するでしょう。仮に迅速に自衛隊を動員できたとしても、他国のように戦闘経験の無い自衛隊がどこまで善戦できるのか(しかも相手は地球外の理性のない生物)。また、ただでさえ少ない自衛隊の換えは徴兵制も無いこの国では無理でしょう。

長々と書いたけど、要するに映画のような状況下で日本国旗が無く韓国国旗があったっておかしくないし、むしろそっちの方が理解できる。ただ、なぜカナダやフランスではなく韓国なんだ、とか、それならドイツはどないなん?とか、いやいや、ロシアと中国が協力するか?とか言い出せばキリがないけど、少なくとも日本よりはどこの国でも納得できる。ただ、最初の地であるロシアはすぐ壊滅し、その後数十億人が死んで50万人しか生き残ってない環境って考えると韓国だろうがどこの国でも国旗飾ってること自体に違和感覚えちゃうけどな。国旗飾る暇あるか?笑

まぁ結局のところ、関係者に韓国関係の人がいるとか韓国好きとか大した理由もない些細なことだろうけど()
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