ShigeakiMiyano

トゥモロー・ウォーのShigeakiMiyanoのレビュー・感想・評価

トゥモロー・ウォー(2021年製作の映画)
3.5
世界中が注目していたワールドカップの
試合の真っ最中スタジアムに閃光と共に
現れた武装した兵士の一群、それが世界を
一変させることとなる!
彼らは何と28年後の未来から時空を越え
やって来たと言う、彼らの時代では謎の
生命体の猛攻によって世界の総人口が
50万人にまで減ってしまい滅亡の危機に
瀕していたのだ

SFの定番タイムワープをアイテムとし
凶暴なエイリアンとの壮絶バトルを
軸にしながらも、しっかりと “ 家族愛 ”
が描かれているのが心憎いですね
「ジュラシックワールド」でお馴染みの
C・プラッドが家族の絆を守るため必死に
戦い抜く父親役で主演を務めています

初体験のタイムワープでいきなり操作
ミスによって高層ビルの上空へ放り
出されながらも生き延びた者たちを
容赦なく襲う「ホワイトスパイク」と
呼ばれる異形エイリアンの大群
SF好きにはたまらない設定ですよねぇ
“ 時空系 ” が絡むと様々な矛盾を指摘する
声が出て来るのですが、細かい点まで
練り込まれたシナリオのおかげで回避
できてると思います
政府による問答無用な徴兵制度や
生き延び未来から帰還した者もPTSD
により苦しみ続けると言ったら
「反戦」のメッセージも織り込みながら
ド派手な戦闘シーンの連続で観る者を
掴んで離しません
トム様主演の「オール・ユー・ニード・
イズ・キル」に登場したモンスターは
動きが速過ぎてその姿が理解できず
消化不良を起こしそうでしたが…
今作のホワイトスパイクは素早い動き
ながらもしっかりと全体像が分かって
めっちゃ怖かったですぜ
2本の尻尾(?)からその名の通り鋭い
スパイクを連射してくるヤバい奴!

人類滅亡のカウントダウンが迫る中
起死回生の大逆転のカギとなるのは…
この類いのストーリーでは王道パターン
を踏襲しながら思いがけないギミックや
序盤の小さな伏線がきっちりと役だったり
追い討ちをかけるような絶望的状況から
どんでん返しがあったり、よくもまぁ
これだけの内容を詰め込んだものだと
感心しちゃうくらい“ 大盛り増々!”で
楽しめる作品です
コロナの影響で劇場公開が御破算に
なった事がもったいないくらいの逸品。
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