タイムループ+ラブコメ、どちらも使い古されたネタではある。
何千回、何万回と繰り返される毎日、絶望の果ての諦め。
記憶だけは残ったまま繰り返す毎日に対して、絶望し続けるのか、諦めて受け入れて享楽的に過ごすのか、はたまた諦めないのか、果たして自分ならどうするのだろうか・・・と、何となく閉塞感あるこのコロナ禍をも彷彿としながら見てしまう。
この状況を受け入れるしかなく、バカバカしく過ごす主人公2人を見てスカッと大笑いしてたけど、それぞれの闇、過去が次第に見え隠れし始めてからの怒涛の展開、そういう方向性で前に進むか!という主人公の発想力からのラスト。。。
決して奇をてらってはいないのだけど引き込まれる、起承転結がスッキリとしていて、脚本力の高い映画。
タイムループしてる人物が1人じゃない、というのもポイントだったが、(おそらく)観てる人誰もが気になってたであろう問題を、思いもかけないタイミングでちゃんと回収して終わったときには心のなかで拍手喝采。
派手ではないけど脚本、監督、役者が粒ぞろいな佳作。