ちの

パーム・スプリングスのちののネタバレレビュー・内容・結末

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

タイムループものでは珍しく、このタイムループに残りたい人間と抜け出したい人間、一緒にタイムループを繰り返して記憶を共有している人間が複数いるというものですが、内容としてはラブコメの変化を求めずこの環境に留まりたい男と、変化を求めてこの環境から抜け出して前進したい女の二人の物語が紆余曲折あって進んでいくという、ある意味セオリー通りなものでした。
ただ、この映画の主演の二人がとんでもなく魅力的で、アンディ・サムバーグもクリスティン・ミリオティもどちらもキュートさが溢れていてカラフルな世界の中で動いている二人を見ているとハッピーな気持ちになれました。

もう少しナイルズの過去を掘り下げた方がいいだろうなとか、タイムループそのものの原因自体には触れないとか、少し突っ込みたくなる所もありましたが、全て二人の魅力で吹っ飛んでしまいました。
ナイルズがサラへ愛の告白をすると、それはここが閉じた世界で自分しかいないから自分を選んでいるんじゃないのか、沢山の選択肢がある時に自分を選ぶのかサラが尋ねるシーンは凄く良かったです。
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