りょう

パーム・スプリングスのりょうのレビュー・感想・評価

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)
3.8
朝起きたら毎回同じ1日の始まりって、絶対に気が狂うと思うんだけど、確かに何やってもどうせリセットされるなら、色んなこと試しちゃうな。怖いのは記憶だけはリセットされずに蓄積されていくこと。

楽しい一日って、たまに今日が毎日続けばいいのにって思う時ある。でも実際そうなったらなったでやっぱりつまらない。サラの言葉で言えば意味のない毎日。毎日は良い事や嫌な事、色んなことがあって変化のある人生こそ価値がある。

脱出のロジックを突き止めるために、サラは勉強し始めるが、あれってどれくらいの期間だったんだろう…。割と簡単に突き止められてしまった気がする。

ナイルズの彼女のミスティや、新郎のエイブのクソさがすごい。毎日起きると浮気性の彼女が「ウェイクアーップ」って起こしてくる朝、翌日妹と結婚する新郎と過ちを起こした後の朝、そんな忘れたい朝が永遠にループしてやってくる。

サラってどこかで見たことあるなと思ったらモダン・ラブに出てた子でしたね。目が大きくて印象的。

意味のない毎日で唯一、この人が好きだっていう意味を見つけて、ここから抜け出してこの人と意味のある毎日を作っていこうという話。
テンポよく90分でサクッと見れる上にタイムリープものでしっかり良作でした!
りょう

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