てぃだ

パーム・スプリングスのてぃだのレビュー・感想・評価

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)
3.5
「一人で生きるぐらいなら
君と死んだ方がいい」


いい監督デビュー作。
永遠に同じ1日を過ごす。
そこから脱出したい女
もはや諦めて永遠の1日を満喫する男
逆恨みで命を狙うおっさん


ありがちなタイムループもの
と思いきや
女の方が元の世界に戻りたいと
一念発起して
繰り返される毎日を勉強に使い
自分の力で元の世界に戻る方法を
見つけるというのが
いい。
オンライン講義まで活用して
勉学と研究に励んだが故の
愛の脱出。
妙な説得力


それまでは何度も死んでみたり
妹の結婚式でめちゃくちゃ
はしゃいでみたり
ただ単に遊ぶだけみたいな感じだったのが
繰り返される無限の時間を
勉学に使うっていうのは
結構新しい気がした。

単なる恋人orパートナー
っていうより相棒って言葉が
1番しっくり来る感じな
主人公二人もいい

そしてjkシモンズが最高。
短いシーンでちゃんと泣かせる。
最初こそただのクレイジーな
頭のおかしいおっさんだと思ってたが


「娘とのバージンロードは歩けないけど、
最高に可愛いときの娘と
1番美しい頃の妻とずっと一緒にいれる」

って残酷なようで
それもひとつの
幸せなのかもと思わせる
説得力のようなものが滲み出る
てぃだ

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