またダメだったよ、と1人ビールを抱きかかえてた
使い古されたループ現象を新しい視点で描いた作品。
コメディタッチなシーンも有りながら、要所要所に散りばめられた考察要素が興味を誘う。
変化の無い繰り返しの世界で、2人の関係性が徐々に変わっていく様子が丁寧に描写されていた。
特にサラの行動や自己嫌悪、ナイルズの世界に対する虚無感には深く共感できた。
時々入る引きのカットが綺麗で、オシャレな世界観に惹かれた。
因果関係の存在しない世界に価値を見出そうとする葛藤や、シニカルな人間像は自分にとても似ていた。
虚無、