リゾート地、パームスプリングスで、妹タラの結婚式に出席する姉サラ。
そこでナイルズというどこか気だるげな男性に出会う。
お酒の勢いもあったためか、イイ雰囲気になり、人気のないビーチへ。
さぁナニかが始まるぞ!と思ったそのとき・・・
ナイルズは謎の老人から矢で襲撃される。
逃げるナイルズ、仰天し叫ぶサラ。
翌日目が覚めると、昨日と同じ日だということに気付き、プールに浮かぶナイルズの元へ行くサラ。
『私になにしたの?!答えろ~!!』といった感じで、躍起になって問いただすサラ。
何度も同じ日をループしているというナイルズの発言に半信半疑のサラ。
ある"洞窟"に入ると、また今日が来る、また今日が繰り返されるのだ。
これと同様に、眠ったり死んだりすると同じ現象が起こる。
彼らはやがて意思疎通し合うようになり、何かを悟ったように、普通なら出来ないようなことをしながら長い日を楽しく過ごした。
結婚式をめちゃくちゃにしてみたり、人前で変なダンスをしてみたり、バカップルのような彼ら とても面白かった。
ナイルズはサラにあることを打ち明ける。
『実は何回も君と寝ている。何千回も。』
知らなかったサラはまたもや仰天。
嬉しいくせに~素直じゃないんだから、と私の心の声。
このループについて、物理の勉強をしたりと調査を重ね、ある時サラは、このループから抜け出す術を知る。
ナイルズは、そんなリスクを犯してまで無謀な挑戦をしたくない、俺はやらない、現状維持。
サラは時限爆弾の装置を身にまとい、あの洞窟へ。
洞窟が起き出す瞬間に自爆すると、このループという箱から抜け出せるらしい。
最期の別れの時、ナイルズは思いのままをサラに伝える。
サラは黙って聞いてあげた。
最期だから、本当は時間が許す限り聞きたかったのだろう。
ナイルズと一緒に来て欲しいという思いが感じられた。
『君と一緒なら死んでもいい』
ナイルズはそんな言葉を何気なく、だけど良い意味ですごく感情的に伝えた。
胡散臭くなく グッと来た。
何千回も寝た上で言った言葉だからなのか。
そして一緒に2人で洞窟に入った。
『もし明日が来たら初デートはどこがいい?』とナイルズ。
『あんたの実家。』とサラ。
そして、念の為に、愛してると伝えるサラ。
2人は抱き合いキスをする。
ハッピーエンド。
拍手。
ここで終わっても気持ちいいくらいだ。
翌朝、11月10日。
そう、明日が来たのだ。
ついにループから抜け出した2人。
あのプール、あのピザの浮き輪で浮かび、他愛ない会話をするナイルズとサラ。
『人のプールでなにしてるんだ!』と住人らしい男の怒声。
『これが11月10日だ!』とナイルズの一言で幕が下りる。
エンドロールで、謎の老人がナイルズに話しかける。
『どちら様ですか?』とナイルズ。
『そうか!』と安心し、ホッとしたように笑う老人。
まるで成長した子供を見ているような笑みだった。
"私といて飽き飽きしてもいいの?
もうとっくにしてるさ。"
なんてセリフや、
"私は一人でも生きていける。
だけどあなたがいたら、退屈な日も少しマシになる。"
こんなセリフがすごく共感できた。
恋愛でも、人生でも、そんな風に寛大に思えるようになりたい。
飽きるくらい一緒に居られるなんて、飽きたって素直に言える相手がいるなんて、それはそれですごく幸せなことなんだなと思った。