このレビューはネタバレを含みます
本来タイムループ物は「なんとかこの世界から抜け出そう!変えよう!」が当たり前の展開の中、主人公のロイの「このままで良くない?」は今の世界に満足してるというか、、、変わらなくて1000回以上同じ日が続いてるのに抜け出す事を「幸せ」と感じてない事が現代的だと感じた。
今を精一杯楽しく生きようとするナイルズ。
今が最高だと信じてそれを受け入れるロイ。
そして、今が幸せだからこそ本当に前に進もうとしたサラ。(特にタイムループしてなんでも出来るからこそ普段絶対にしないような事に挑戦する様は人生を楽しむ上で勉強になる姿だった)
3人のキャラクターが違った結論に達する視点の多さが素晴らしい。
多くのタイムループ作品が何となく抜け出すために奔走するものだが、明確に「なぜ抜け出したいのか」を描いているのは斬新さがある。
サラの毎日、毎日抜け出す為に勉強に励み実験しトライしていく姿はタイムループしてなくても現状に甘んじてたら成長無しと言ってるようで、自然と応援したくなった。素晴らしい作品。