ポルりん

劇場版 幽☆遊☆白書のポルりんのレビュー・感想・評価

劇場版 幽☆遊☆白書(1993年製作の映画)
2.3
原作及びアニメの「幽☆遊☆白書」を知らない人でも普通に観れる作品。

あらすじ

幽助はコエンマがコアシュラに誘拐されたとの知らせを受け、霊界を支配する証である金印を携え救出に向かう。


コエンマがさらわれてそれを救出するといった単純明快もので、非常に分かり易く頭をからっぽにして観る事が出来る。
また、原作及びアニメを未見の人でも、キャラクターや世界観が何となく分かるようになっている。
話のテンポも良く、時間も30分と短いのでサクッと鑑賞する事が出来、30分という短い時間内に私が観たいと思っている最低限のものは描いていたと思う。

「幽☆遊☆白書」のバトルはかなり好きな方なのだが、ラスト以外の戦闘はほぼ雑兵っていうのがなぁ~。
一応は名前がある妖怪もいるのだが、蔵馬と飛影を登場させる為にいるような妖怪で、案の定2人に瞬殺されるし・・・。

そういえば、劇中で飛影がコエンマ救出に割と積極的に参加するのだが、それがどうにも違和感を覚えてしまう。
蔵馬はともかくとして、飛影の性格を考えたら何かしらの条件を付けないと参加しないと思うのだが・・・。

また、本作で違和感を覚える場面は他にもある。
本作のボスは幽助の霊丸を跳ね返す反射鏡を持っているのだが、偶然幽助の霊丸を跳ね返したのが岩盤に当り、岩盤からマグマが噴出しボスに直撃する。
それがきっかけで反射鏡が使えなくなりボスを倒すのだが、その方法が幽助の頭脳プレイではなく実はマグレだと分かるや否や桑原とぼたんがブチギレる。
私にはどうにもこの2人がブチギレている意味が分からない。
ボス戦での幽助のセリフや表情を見ればマグレだというのは誰でも分かると思うし、マグレとはいえボスが反射鏡が使えなくなった事を見抜く洞察力は流石だと思うのだが・・・。
幽助はコエンマを救出するだけでなく霊界を救った功績を残しているので、褒められる事はあってもブチギレられる筋合いは全くないのではないか・・・(恐らく幽助が殺られても霊界特別防衛隊などがボスを瞬殺したと思うが)。

そもそも原作序盤で幽助はそこそこマグレ勝ちをしている。
風丸や乱童との戦闘では、偶然沼に落ちて攻撃を避けて勝ったり、偶然耳に沼の藻が詰まっていたために呪文が聞こえず術をはね返して勝ったりと完全にマグレ勝ちだったのに対し、2人はバカ騒ぎをしていた。
何故これは称えられるのに対し本作ではブチギレられるのだろうか・・・。
全く持って意味が分からない・・・。
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