話の筋は地味なんだけど役者が良く、撮り方はソリッドで、運びは生っぽくいい感じに荒く、総じて良いというか好きだ。
「荒野にて」とか「ウィンターズ・ボーン」に通じる所謂ホワイトトラッシュのローティーンモノなんだけど、劇的な何かが起こるわけでないのがまたリアル。
黒人メインのロデオ文化なんて日本では全然知られてないし、南部の黒人文化にはどうしても何か悲哀を感じてしまうけれどやっぱり同時に逞しさも感じる。
まだまだ知らない地域や人種の歴史があってこその文化がそこここにあるんだろうなと思った。
ロブ・モーガンの悲哀と抑えの効いたある意味ハードボイルドな演技がとても良く、主演のアンバー・ハーバードはいい瞳をしていてこの先が楽しみだ。