初めて観るモロッコ映画!
旅行に行けない中、少しでも異国の空気に触れたくて鑑賞。
シリアスな始まり方に緊張したけれど、アブラとサミアが徐々に心を通わせていく姿にほっこり。
未婚の妊婦であるサミアも大変だけど、シングルマザーのアブラもまた大変なわけで。夫を亡くしていても毅然と仕事と母親をこなしている姿が逆に切なく…そっちに感情移入してしまった。
こわばっていた彼女の表情に少しずつ笑顔が戻って、女性としての楽しみも取り戻していくのが良かった。なにより、母親がハッピーだと子供もうれしいよねー!
しかし娘ルワンダの明るくて可愛いことよ。本当に天使のような女の子だったな…。この作品の救いです。
イスラムの宗教上の理由があるとはいえ、まだまだ女性の立場が弱いモロッコの社会事情。
女性監督が実体験をもとに脚本を書いたと知って、映画のもつ役割の大きさを再確認です。
調べたところ、監督の前作はモロッコでは上映禁止だったのだとか…。イスラム社会における女性の気になるテーマを撮っているようなので、過去作品も観てみたくなりました。