ごろちん

息子の面影のごろちんのレビュー・感想・評価

息子の面影(2020年製作の映画)
3.9
ジャケ写こわい。全体的に漂う不穏さにビビりながら鑑賞。『市民』を観てからというもの、舞台がメキシコってだけで何となく身構えるようになっちまった(て言うほど観てないけど…)

この映画は二項対立が印象深い。自由に生きる動植物たちと常に怯えながら生きる人間たち。心配する母親と心配をかける息子。アメリカとメキシコは国境とともに貧富が分かれ、その付近には希望を絶望に変える魔物が潜んでいる。

派手さは無く、静かな映画なのに衝撃度は『市民』以上。メキシコが抱える闇を再認識させられた。
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