ジンくん

ポゼッサーのジンくんのネタバレレビュー・内容・結末

ポゼッサー(2020年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

性別に対する嫌悪に溢れ、男は突きまくり指しまくり溢れる血を感じろ!シネ〜!と、殺意全開で不思議と天晴気持ち良いゴアを感じた。映画好きに対するショーン・ビーンの使い方、やめろ。俺に効く。

CGではない、独創的で摩訶不思議な侵入シーンなど、グロテスクなんだけど目に良いシーンばかりで劇中同様に頭が痺れた。ハイカロリーで見終わった後の酒がうまかったぜ。
こんなセンス溢れるアナログな映画が好きなんだ、俺は。

攻殻と同じで、最早完璧なポゼッサーと化した主人公は、タシャという名のゴーストなのか、それとも巡ってタシャのポゼッサーになった誰かなのか、考えがとまらない。考えすぎなのかにしても、就業で失うものは誰にでも。蝶の模型に対して、なにも感情がないタシャっぽい殺し屋に、クローネンバーグ映画の独特な冷たい後味を感じた。ただいま……空腹で死にそう……空腹で死にそう……空腹で……………。あぁ、働くって大変。