木蘭

ポゼッサーの木蘭のレビュー・感想・評価

ポゼッサー(2020年製作の映画)
2.4
 20分位の短編で描けるワンアイディアのディストピアSFを、2時間弱でみせられる。辛かった。

 人の認知とは何か?みたいな古典的なテーマを、凝った映像や音楽、比較的豪華な出演者で描くのだが、物語や人物描写がスカスカなので、感情移入は出来ないし、何故そうなっているのかも良く分からないまま状況だけが展開され、他人の不条理悪夢を見せられ続ける地獄。
 感情移入出来る相手が被害者たち(しかも善人)なので、ただただ可哀相で不愉快になる。
 残酷描写も、特に必然性を感じさせない人体破壊描写がグダグダと続くので、トーチャーポルノなのか?とウンザリする。

 親父さんの使わなかったアイディアを持ってきて、息子がスノッブな感じで作った自慰映画って感じ。
木蘭

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