にゃんちゅう

ポゼッサーのにゃんちゅうのレビュー・感想・評価

ポゼッサー(2020年製作の映画)
4.0
横浜のミニシアターで少し前にやってた記憶があってなんとなく鑑賞。

期待以上に面白かった。
主人公が他人の意識に入り込んで他人の身体で殺人を犯して、最終的に他人の身体で自殺または死ぬことができれば主人公自身の意識に戻れる設定が秀逸だし、なにより他人に入り込んだ主人公の意識と入り込まれた側の本人の意識が交差して観てるこっち側がどちらの意識なのか錯乱させてくるのが素晴らしかった。

主人公は他人の意識に入り込んで殺しをする委託の殺し屋みたいな感じなんだけどそれを統括してる会社が何を目的にしてるのかは描かれてなかった。

いやぁにしてもラスト夫を殺す判断をした主人公の意識と死んだ息子が"脱出"って言った瞬間は上がった。
主人公が冒頭のミッション後と家族を殺した後で幼い時に自ら殺して標本にした蝶を見ての発言が違うのがすごく良かった。

本物の殺し屋になった証拠かな。

あと個人的に宿主と主人公の意識をつなぐシーンがArcaの曲ぽくてすごく良かった。
にゃんちゅう

にゃんちゅう