こっふん

ポゼッサーのこっふんのネタバレレビュー・内容・結末

ポゼッサー(2020年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

2024年 83本目

・開始早々気持ちいいぐらいショッキングな描写。
・意識に入り込む殺し屋っていう設定がまず最高。入り込む対象の喋り方の練習、入り込む工程、離脱後私物を見て意識を確認する検査等、潜入の準備段階からしっかり描かれていて、なんかめちゃくちゃ現実味があった。未来感のあるガジェットもいい。マトリックス、インセプションが好きな自分には大好きな世界観。
・徐々に精神に異常をきたしていく様、入り込みによる心へのダメージの大きさが伝わってくる俳優陣の演技。入り込みたてで、まだ慣れてない感じも上手い。誰かが脳に入り込んでいるのを表現するのは相当な演技力が必要だと思う。
・タシャはターゲットを銃殺せず、滅多刺しにして殺すが、無意識に殺人という行為をより強く感じられる手段を取っているのかなと思う。
・最後はタシャの意思で夫と息子を惨殺してしまう。ラストシーン、標本を見てそれまでは感じていた蝶を殺したことへの罪悪感がなくなっていた。2人の存在が殺し屋としてのタシャの足枷になっており、家族を断ち切ったことで殺しへの罪悪感も失った殺人マシーンとなった。
・考察のしがいがある良作。
こっふん

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