リラリオ

アカーサ、僕たちの家のリラリオのレビュー・感想・評価

アカーサ、僕たちの家(2019年製作の映画)
3.1
広大な自然と野生動物であふれるバカレシュティ貯水池。ここで電気もガスも水道もねぇ掘っ建て小屋で生活を送るエナカ一家。
しかし、貯水池の都市型自然公園化が決まり、エナカ一家は突然都会での生活を余儀なくされる…。

福祉課が市のカウンセラーと地元警察を引き連れ、掘っ建て小屋にやって来る→「人の住むところじゃねぇ!子供たちの命を危険にさらしている!」→「最高の我が家じゃ!問題あるか?」→「大ありだわ!」→押し問答→父、抗議の証に焼身して見せてやると言い出す→「死んでやる!」(死んでやると言う奴は大体死なない)→「…やめろ」→あっさりやめる→立ち退き決定→泣きじゃくる父→小屋解体。

街へお引越し→大家「貧しくても良識あるわよね!とにかく清潔にして静かにね!」→シャワーに洗濯機、あったかいお布団、子供たちのテンション上がる→初めての散髪→初めての学校。
新生活は順調にスタート!と思いきや…
家の前でサッカーをし、大騒ぎ→「うっせぇ!ジプシーは川辺にでもかたまって寝てろ!くたばれ、カラス野郎」近隣住民から罵詈雑言→遊泳禁止区域で泳ぐ→公園の池で釣りをし、密漁と注意される→警察出動→警官に腹パンされる。

元の生活に戻りたい父「また小屋を建ててやる!」→長男ヴァリ「夢ばかりみてやがる!」母「私は子供たちとここに残るわ!」拒否られる父。
働き出したヴァリに金をたかる→「家賃半分払え!水道代もだ!それが普通だ!」→「それは…無理っス」→「みんなそうしてる!」→暴君な父に、今まで我慢していた不満が爆発「はぁ?今まで家族養ってたのは俺だ!魚を売った金で」(湖で捕まえた魚を街に行き、売り捌いていたヴァリ)→「お前、変わっちまった…文明社会のせいだ」→「何言ってんだ…あのままだったら猿みたいな人生だったわ!」→「そんな口きいて…後悔すっぞ!」→「もううんざりだわ!」ヴァリは家を出ていく。

ヴァリの誕生日パーティー→あれだけ注意されたのに…どんちゃん騒ぎ→大家チェック入る→壁には穴、破壊された便器の蓋→惨劇の部屋に大家激おこ「ボロボロじゃない!」→福祉課に連絡される→福祉課「この家、非衛生的すぎ!子供たちも不潔…子供たちの世話ができないなら行政で保護します!まずは自分たちの生活を見直して!公営住宅プログラムに入ってもらいます!」→「ゲットーには住まん!」拒否る父→「また路上生活する気?子供は連れて行けないよ!」→「何だと!?お前の子供じゃねぇだろ!俺が父親だ!生かすも殺すも俺の子供だ!」→次男リカ「全部父さんたちが悪い!お前らのせいだからな!」もう…ぐちゃぐちゃ。

結局、お引越し→「臭っ」掘っ建て小屋よりマシだが…狭くて汚ぇ部屋→「行政が支援できるのは現状ここまでです!公営住宅に入れるまでここが家です!優先的にリストにあげて…抽選は4月です」→父と母「…(。_。`)チーン」
振り回される可哀想な子供たち。
この街に僕らの居場所はない…ここは退屈…いやいや、なんでもあるだろ…戻りたい…俺は戻りたくない…。
もう戻れない…。

なんだかな…幸せは人それぞれだけど…父親、勝手過ぎるだろ。
長男にチビたちの世話と仕事を押し付け、自分は酒をがぶ飲み、タバコを吸いゴロゴロ。すぐ病気を盾にする。自分の理想押し付け、文明社会デスるが…スマホ持ち。
なんか大家族の父親って…横暴で変な奴多いな…。
ただただ子供たちが不憫で仕方ないドキュメンタリー映画でした。
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