タンゴール

アカーサ、僕たちの家のタンゴールのレビュー・感想・評価

アカーサ、僕たちの家(2019年製作の映画)
4.3
予備知識なしで見始めました。
冒頭、自然豊かな沼で魚を採ったり大型の鳥とたわむれたりする子供たちがとても楽しそうで、いかにも幸せな生活をしている感じ。
それがだんだんと、その生活が現代社会から隔絶されたものだとわかってきて、え?これってドキュメンタリーだったの(;'∀')
学校にも行っていないし税金も納めていない一家の生活は都会では許されないものであって、一家はアパートをあてがわれて、現代社会に適応することを求められる。
彼らはロマなのか、学校や地域でも差別にさらされるし、彼らも、都会の環境に息苦しさを覚える。
長男は、字を覚えて仕事も得、現代社会に適応していくようだが、次男は昔の自由な生活に戻りたがる。
実際、自然の中で自由に暮らしている暮らしのほうが、ずっと魅力的にみえたりする。ただし冬は寒そうだけどw
しかし、
その家族だけでうまくいっているときはいいが、家族が病気になっても治療も受けられない。
いつか子供たちも家族からは独立するときがくるだろうが、その時に、文盲では生き方があまりに限られてしまう。
ロマという生き方は、自由をあえて選んでいるとも思われるが、差別があるので、自由(放置)な生き方しかできない、という面が大きい。
現代人として生きるプレッシャーの辛さが、自由に生きているロマへの差別につながっているような気もしてくる。
https://madegood.com/acasa-my-home/
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